お料理豆知識-[1] お弁当の歴史

お弁当の歴史

昔のお弁当は、米を蒸したり煮たりしてごはんにし、これを日に干して乾燥させたもので、「干し飯(ほしいい)」と呼ばれていました。水やお湯につけてやわらかくして食べます。万が一水がなくても、よく噛めばそのままでも食べることができます。この「干し飯(ほしいい)」は、戦国時代の軍隊の移動の時や旅人には欠かせないもので、麻袋に入れて持ち歩きました。

おにぎり弁当箱という容器が生まれたのは安土桃山時代です。江戸時代には重箱や、中に仕切りのある折り詰めのような弁当箱も登場しました。

手軽なお弁当といえば、旅の時の腰弁当です。おにぎりを竹の皮で包んだり、やなぎの枝の皮を取り除いて編んで作った弁当入れにごはんをつめ、ふろしきに包んで肩や腰にかけました。今の駅弁は、この腰弁当から発達したものです。

幕の内弁当幕の内弁当は、江戸時代の中頃、芝居を見に行く時に、おにぎりに玉子焼きや焼き豆腐、野菜の煮つけなどのおかずを重箱につめて持って行き、休憩時間(幕間)に食べたことからその名がつきました。

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